空 過ぎる 花咲くこの季節めぐり 巡り来る コガネイロ 照り返した 秋の空 静かに舞う木の葉に 進み行くせせらぎ きらめく水しぶき 身を委ねさまよう舟 ほら 草木ゆれるたびに彩る 木漏れ日 くぐって流れる 白く差し込む ひだまり ふわりふわりと次に向かい替わる 道は 少しずつ辿る 空 過ぎる 花咲くこの季節めぐり 巡り来る 見上げてる瞳ひかり 青く映す 遠く香る風の中に 今を歌う思い抱き あつめた ナナイロの形 秋の空 静かに鳴る雨音 ただ違う この音 ゆっくり窓を閉じて いざ出かけたいと望む ほら 草木ゆれるたびに轟く あの夏 跨ぐのあらがう 黒くはびこる 暗闇 ゆらりゆらりと惑う雲と同じ 夢は 立ち枯れて散らす 空 縋ることも許されなくめぐり 巡り来る 見上げてる目から伝う 赤いしずく 虹が掛かり すぐに淡く消えて 土が乾くほど さりげなく 空 過ぎる 花咲くこの季節めぐり 巡り来る 見上げてる瞳ひかり 青く映す そして広がるこの空は やがて時と風が語る 花歌 ナナイロの形 秋の空 コガネイロ 照り返した 秋の空